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Chicago

初アメリカの感想は、とにかく多様性が激しい。様々な人種、体型、性格、貧富、清濁すべてが隣り合って共存している。
ヨーロッパに行ったときにはふと街角のガラスに映った自分の姿がひどく異質なものに見えて戸惑った覚えがあるが、ここではあまりにいろいろな人がいて自分が「よそ者」と言う感覚はほとんど感じることはなかった。
姿形にしても、とても人種の一言でかたつけられるもんじゃない。ドワーフとかエルフとかホビットとかいったほうがしっくりくる感じ。

車もすごいぴかぴかの高級車とバンパーやドアが外れかかった車が同居している。バイクはノーヘルで裸で乗っている人がたくさんいるし。ヘルメットは着ける義務がないのかね? セグウェイやリカンベントやらスケートボードなんかも普通に走っている。
もし日本にこんなのが一人でもいたらものすごく目立ちそうだが、どれも普通に溶け込んでるのがすごい。

電車もぼろぼろでいつ崩れてもおかしくない感じ。
ものすごくやかましくて遅いし、人が来ると何度でもドアが開く。
でも1回2ドルでもどこまでも乗れる。
電車の中で寝るのは日本人だけ、と言う話を聞いていたが、みんな普通に寝てるし。
シルバーシートも日本独特とか聞いたことあったけどいっしょ。

今にも崩れてきそう。
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車のマナーは全体的にひどい。ヨーロッパではクラクションはほとんど聞かなかったが、ここではやたら鳴らしまくる。何に対して鳴らしてるのかもよくわからん。
とにかく車優先みたい。青でわたっていたら曲がってくる車にクラクションならされるし。
タイヤをやたら鳴らせながらものすごいスピードで突っ込んできたりするから、もう車優先なんだと思って待っているといつまでたってもわたれなかったり。
ホテルで寝てても夜中までクラクションにタイヤの音に救急車の音などやたらやかましかった。

アメリカ版アテンザ。
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道路も穴だらけで恐ろしいが、街灯には花のあふれたバスケットがかけられていて、お金をかけるとこが違うんだな、と感じた。夜中に歩いていたら水のタンクを積んだトラックが街灯に付いた植木鉢に一個ずつ水をあげていた。考えてみればすごい贅沢。
日本だったら道路はつるつるできれいだけど、街灯にはプラスチックのすだれがかかってるとこだよ。
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これがルート66のスタート地点らしい。
偶然喫茶店の窓から見つけた。

夜になるとだんだん黒人の比率が多くなって、たむろっている様子が最初のうちはかなり怖かった。ホームレスも結構堂々としていて、紙コップにコインをジャラジャラさせながら要求してくる。あるいはあれがルート66のスタート地点だよ、とか、食事だったらこっちに並びな、とかちょっとした情報を提供して1ドル寄付しろという。
みんな結構嫌がらずにお金を渡すところも日本と違うな。

夜中の工事。前後のショベルで浮いてるよ。
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朝散歩に出掛けると、ホームレスは芝生の上にそのままごろごろ寝ている。日本だったらダンボールハウス作って多少人目をはばかるのにな。

ミシガン湖。意外に水がきれい。
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今回の会場。ヒルトン。
後ろがシアーズタワー。
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結構近そうだけど、歩いてみると結構遠い。110階もあるって言うけど、他のビルも高くて相対的にそんなに高く見えないし、街中ではすぐに見失う。

台湾人はプレゼンの最後で必ず台湾に世界一のタワーがあると宣伝していた。
シアーズタワーも上ってみたかったけど、うろうろしながら夜の9時半にたどり着いたら10時までだから入れません、だと。

前の公園では移動遊園地など来て大掛かりなイベントをやっていた。
後でプログラムを見たら結構有名なアーティストが来ていたみたいで惜しいことをした。
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さてまず家を出発した直後の電車に乗り遅れてタクシーに飛び乗って、ぎりぎり間に合うという波乱で始まった旅行。
飛行機の中ではなんと5列席のど真ん中。となりは自分の腰ぐらいの太さのももを持つアメリカ娘。ポスターが荷物入れに入らずに13時間抱えて行かねばならぬし。
ど真ん中だとどちら側からサービスを受けていいかわからなくて、時々とばされるし。とにかく疲れた。

ようやくへとへとになって到着して、地下鉄を乗り継いで何とかダウンタウンのホテルまでたどり着いたが、クレジットカードがオーサライズ出来ないとか言われるし、ようやく部屋の鍵をもらうが何とかいてあるかわからない・・・
405?行ってみるが会議室しかない。4ではなくて10か?といろいろ考えたがやっぱりわからず、ロビーまで戻って「これ読めないんですけど・・・」「6」だった。

部屋はなぜかツイン。バスルームまで2つある。なんだか使い方がよくわからないものがたくさんある。サービスメニューも値段が全然書いてないし。
多様性の国だから誰にでも判るように説明があってもよさそうなものだけど。
机の上の電気がつかなくって「壊れているみたいだから直しておいて」とメッセージかいておいたら「入り口にスイッチがある」だって。

学会は国際学会じゃなくてアメリカの学会だから容赦ないスピードの英語。写真撮影も録音も禁止で復習が出来ないのがきつい。

この半年間結構がんばって英語の勉強してきたつもりだけど、やっぱりまだまだ。
向こうで生活するくらいは何とかなりそうだけど、いいたいことが文章で出てこない。ネイティブ同士のやり取りはわかったようなわからないな、たぶん半分もわかっていない。
これで本気のディスカッションは無理だな、だいぶへこんだ。

帰りはまた電車で空港に行ったが、電車がしょっちゅう止まってやたら遅くてあせった。しかも国際線は全部第5ターミナルかと思って行ってみたら(到着はそうだった)、UAは正反対の第1とわかってまたあせりまくり。
でもまあ無事に帰ってこれたし、いろいろ考えさせられるたびだった。
コウイチもずいぶんスマートになってよくしゃべるようになって、元気いっぱい。1週間分以上の成長を感じられた。
自分はまだ時差ぼけか元気が出なくてコウイチの相手も出来ないけど。
by hirommk | 2007-07-16 04:53 | travel

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